本のレビュー

(私が読んだ本についての感想)

ダンジョン・クローラー・カール、著者:Matt Dinniman

 

 

 

 

 

評価: ★★★★☆

 

マット・ディニマンの『ダンジョン・クロウラー・カール』は、まるで巨大なビデオゲームの中に入り込んだかのように読める小説です。地球が異星文明によって破壊された後、生き残った人々は、自分たちがいる階層が崩壊して消滅する前に次々とステージを攻略しなければなりません。物語は、典型的なアンチヒーローであるカールを中心に展開し、彼は理不尽な試練やモンスター、そしてますます過酷になる状況を生き延びようと奮闘します。しかも、本人にはどうしようもない事情から、終始裸足で行動することになります。もう一人の主人公ともいえるのが猫のドーナツで、彼女はほとんど人間並みの意識を持っており、しばしばカール本人よりも常識的に見えます(少なくとも本人はそう見せたがっています)。全体として非常に独創的で楽しめる作品ですが、絶え間ない混乱とアクションの連続は、ところどころで少し単調に感じられるかもしれません。ビデオゲームやゲーム的なファンタジーが好きな読者におすすめの、愉快で独創的な一冊です。

 

表紙は、この作品の大げさで型破りな雰囲気を見事に表現しています。黒、鮮やかな黄色、そして目を引くピンクのコントラストが強い印象を与え、大胆なタイポグラフィと躍動感のある小さな人物シルエットが、ビデオゲームの中を駆け抜けるようなスピード感あふれる冒険を連想させます。

 

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DINNIMAN, MATT. Carl el mazmorrero. Penguin Random House Grupo Editorial, SAU. Barcelona, 2026. 462 pp.. (TO: Dungeon Crawler Carl. Traducción: David Tejera Expósito). ISBN: 978-84-10466-13-5