マイケル・シャーマー著『なぜ人は奇妙なことを信じるのか』
評価: ★★★☆☆
スケプティクス協会の創設者マイケル・シャーマーは、本書において、私たちが疑似科学的な考えや迷信、根拠のない理論を信じてしまう心理的・文化的メカニズムを、知的かつ挑発的に探究している。明快な文体と豊富な事例を用いて、著者は歴史的分析と批判的考察を結びつけ、最も理性的な人々でさえ「奇妙なこと」の罠に陥る可能性を示している。
本書の強みの一つは、複雑な概念を単純化することなく分かりやすく提示できる点にある。同時に、読者を不安にさせ、考えさせる問いを投げかけている。シャーマーが強調する批判的思考と積極的懐疑主義の重要性は、情報過多やフェイクニュースの時代において特に響く。
しかしながら、本書はいくつかの章においてややバランスを欠いている。特にホロコースト否認に関する章は長く、詳細すぎるため、本全体の焦点をやや逸らしてしまう。テーマ自体は重要で厳密に扱われているものの、その分量が他の短く多様な事例と比較してアンバランスに感じられることがある。
総じて、『なぜ人は奇妙なことを信じるのか』は、私たちの信念を問い直し、人間の思考の脆弱さをより深く理解するよう促す、価値のある刺激的なエッセイである。小さな不均衡はあるものの、科学と疑似科学の境界に関心を持つ人にぜひ薦めたい一冊だ。
表紙の批評
この版の表紙は的確であり、同時に皮肉も込められている。オレンジ色で描かれた手のイラストは、手相占いや魔法の手を想起させ、副題の真面目な調子と対照的で魅力的な視覚効果を生み出している。下部には、ミケランジェロのフレスコ画をユーモラスに再解釈し、神の代わりに「空飛ぶスパゲッティ・モンスター」を描いた要素が加えられている。この巧妙な工夫は、読者に本書が驚くべき信念を批判的精神と少しの風刺を交えて扱うことを一目で伝える。デザインは真剣さと皮肉をうまく調和させ、表紙を単に目を引くものにするだけでなく、本の内容とも一致させている。
*Shermer, Michael. Por qué creemos en cosas raras. Alba Editorial, SLU. Barcelona, 2008. 519 pp. (TO en inglés: Why People Believe Weird Things. Traducción: Amado Diéguez). ISBN: 978-84-8428-422-2