Marck Castelló

私たちは読みますか?

「彼らは私を殺そうとしました。

彼らは私の歯を抜きたいと思っています。

注意深い、

それはあなたにも起こるかもしれません! 」

 

ユーモアたっぷりの小説です!

 

EL MECANISME

(機構)

 

記事:

パピルスのなかの永遠 書物の歴史の物語

 

 

 

 

評価: ★★★☆☆

 

『葦の中の無限』は、古代からの本と読書の歴史を説明しようとする野心的な作品であり、歴史的エッセイと文学的で丁寧な散文を融合させています。本作の最大の強みは、過去と現在をつなげる能力にあります。アレクサンドリアの図書館から現代の文字文化の課題まで、幅広い時代を縦断しながら描き出します。バジェホは鮮やかな比喩と文学への情熱に満ちた美しい瞬間を随所に散りばめています。

 

この作品が2020年国家エッセイ賞を受賞し、さらに国際的ベストセラーとして多くの言語に翻訳され、世界中で読まれていることは決して偶然ではありません。知識への扉を開き、詩的でありながらも親しみやすい形で読者を惹きつけます。

 

しかしながら、その野心こそが弱点でもあります。しばしば脱線や時代を超える飛躍に満ちた語りは散漫で疲れやすく、優雅な文体も修辞的な過剰に傾きがちです。文章の密度が高すぎて興味を上回ってしまう箇所もあります。また、学術的解説と抒情性の混合は不均衡な印象を残し、学術書でも物語でもない中途半端な仕上がりに感じられます。

総じて『葦の中の無限』は価値のある、そして正当に評価された作品ですが、必読書とは言えません。文学への情熱が を呼ぶ一方で、文体の華麗さとリズムの欠如が読む疲労感をもたらします。

 

装丁についての批評

 

装丁は完全な成功です。繊細に描かれた葦が植物の花火のように広がる姿は、エジプトのパピルスにおける書物の誕生と、それが時を超えて無限に広がっていく様を見事に象徴しています。明快で落ち着いたタイポグラフィは作品のエッセイ的性格にぴったり合っています。柔らかな背景色がイラストと心地よいコントラストを生み、読書へと誘います。また、このデザインはカルロス・モンテロによるものであり、本の内容と精神を洗練された忘れがたい美しさで見事に伝えています。

 

*Vallejo, Irene. El infinito en un junco. Ediciones Siruela, S.A... Madrid, 2020. 17ª Edición. 449 pp. Portada: Carlos Montero. ISBN: 978-84-17860-79-0