Quim Gómezによる『Spina』

評価: ★★★★★
Quim Gómezによる『Spina』は、2059年のバルセロナを舞台にしたSF小説です。バルセロナ沖にはネオ・イカリアという島国が出現し、権力、アイデンティティ、人類の進化の限界を探る理想的な舞台となっています。物語は三つの独立したエピソードで構成されていますが、終盤で見事に結びつきます。新たな能力を与える神経インプラント「スピナ」という設定が物語全体を貫く軸となり、作品に強い統一感を与えています。テンポが良く想像力に富み、技術的・社会的な未来について興味深いアイデアに満ちた作品です。そして登場人物たちの名前もなかなかユニークです……これ以上は言いません。
読みやすく一気に読める作品で、唯一の欠点を挙げるなら、「もっと読みたい」と思わせるところでしょう。
GÓMEZ, QUIM. Spina. Crims.cat. Editorial Clandestina. Barcelona, 2026. 196 pp.. ISBN: 979-13-88174-04-9